[]さらば、UK!!





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正直、あまりUKとは相性が良かったとは思わないんだけど、それでも30代のはじめの数年をヨーロッパで過ごせたことは非常に幸運だったと思います。



仕事上は、現場のオペレーションをグルグル回すことでビジネスの仕組みを腹に落ちた理解として体得することが出来たことが一番大きい。やっぱり、能力は責任ある仕事を任されるのと、そうで無いのとでは伸び方がまったく違うように思います。



きついけど、絶えず今よりも大きな責任を求めていこうと思います。





プライベートは、UKに来たときから、「好きで来たヨーロッパでは無いけれど、来た以上はヨーロッパを吸収して帰ろう」と思ってひたすらそれを実行してきました。世界の近代を形作った土地なので、19世紀以降の芸術には目を見張る深さと多様性があって、学んでも学んでも学びきれなかった。





芸術の勃興はお金の関数みたいなところがあるので、今世紀はもっと多様な芸術模様が世界各地で見られると思いますが、近代の過去の蓄積を一つ一つ紐解く行為はとても楽しかった。





しばらくヨーロッパに住むことは無いと思いますが、30代をヨーロッパでスタートさせることが出来たことに感謝をし、次のチャレンジに向かおうと思います。





すでに会社の方々にはお知らせをしましたが、帰国後はコンサルティング業界に移ります。







日本は非常に厳しい立場に立たされつつあり、そのことに皆が気づき始めているんだけど、何をどうすれば良いのかわからない世の中になっています。



とにかく製造業が非常に厳しい。かつて日本がアメリカに対して挑戦した仕組みとまったく同じ仕組みで、日本自体が新興国の破壊的チャレンジを受けています。もしかしたら、この競争ではちょっと日本は勝ち目が無いかもしれない。





けど、日本人はアメリカやイギリスが製造業を捨てて金融に走ったような真似は出来そうにもありません。というか、金融業にも色々あるんだと思いますが、レバレッジを効かせてゼロサムゲームの中でトレードでお金を稼ぎ、それが「顧客のため」という錦の御旗の下に納得されている金融というものが一体全体なんなのか、僕には良くわかりません。



日本人は、今も昔もモノを作るしかやりようが無いのかもしれない。



それならそれで、割り切って次の世代の製造業はどうあるべきなのかを見据えてすばやく行動をしていかなければならないのかもしれません。



30代はヨーロッパでスタートを切りましたが、しばらく「投資」というキーワードを頭において仕事を切り開いていきたいと思っています。将来の社会がどうなるのか、どうなりたいのか、その未来像を看過して投資につなげる。そんな枠組みの仕事が出来ればと思っています。



海外にはいつかまた出たいと思いますが、次に出るときは投資家として出て行かれるよう、日々の精進に励みます。





ではでは、Good-bye UK!!