[]蟹工船(小林多喜二)


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青空文庫で読んだ一冊。
プロレタリア文学の代表作」というキーワードだけ、試験に出るので覚えていましたが実際に読んだのはこれが初めて。

これだけ過酷な労働環境があったら、それは資本家vs労働者という対決構造は成立するだろうな、と思います。

構造的には今も昔も変わりませんね。今起きている問題は、世界中であまっちゃってる資本家の金が基本的に利益を求めるあまり、極限までコストを削らざるを得ない状況になっていることかと思います。先進国の単純な生産作業は賃金を下げざるを得ないわけですね。

違うのは、蟹工船が閉鎖した空間で、気味の悪い虐待や搾取が行われていたという点でしょうか。

ほとんどホラーですね。