[]「うつ」のリスクと睡眠時間(東洋経済7月24日号より)

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これは、身に覚えがある内容ですね。



うつ病を発症する人の数は情報通信関係の業界に多いそうで、僕の仕事は情報通信ではないんだけど、どうしてそうなるのか、先月、身をもって経験してわかりました。



ストレスって、

?締め切りのプレッシャー

?正確性の要求度

?睡眠時間

の3つの変数がとても大きく効いていて、この掛け算で大体説明できるんじゃないかと思うんですね。特に、まじめな人ほど、それぞれの変数の係数が高いので、ストレスを感じる度合いが高い。



ストレス耐性は人によって許容度が違うのですが、ある程度まで上がってくると必ず体に変調をきたすもので、うつ病を発症してしまう前に手を打たないといけません。



上の3つの変数をコントロールするためには、自分の実力がどの程度あって、ある仕事を頼まれた場合どれくらいの時間でどの程度の質のものを上げられそうなのかの見立てを正確にする必要があります。これが出来ることがまず必要で、その上で、無理なことを頼まれたら、その場で断る、応援を頼む、締め切りを延ばしてもらう、などの対策を採る必要があります。



先月の失敗は、コンサルタントとしての基本能力が未熟な状態で、それでも成果を出そうと頑張ることに同意してしまったことだと思っています。



「チャンスを広げる思考トレーニング」というボストンフィルの指揮者とカウンセラーが書いた面白い本があるのですが、そこに、「規則6」というルールがあって、これは「あまりくそまじめにならない」ほうが良いということが書かれています。



成果を出そうとまじめにがんばろうとすればするほど成果が出なくなる、という逆説は結構色々なところで見られます。厳しい時代で、厳しい仕事をしている人が多いとは思いますが、本当に成果を出したいと思ったら、絶えず1割くらいは力を抜いた働き方をした方が、長い目で見たらプラスだと思います。