[]意外に面白かった「ベストキッド」

ベストキッド






これ、意外に面白かったんですね。 不覚にも途中でほろりと涙が。まさかジャッキー・チェンの映画で涙するとは思わなかった。



何で良かったかと思ったかというと、たぶん僕が歳を取ったからだと思うんですね。「老人と子供」「米国と中国」「西洋と東洋」の出会いの中で人が成長するというオーソドックなテーマを余計なひねりを入れずに描いていて、これは僕の中にすでにあるレバーに作用しました。とても素直なストーリーです。



で、こういう素直な描き方をするときには、ストーリーに意外性が無い分、役者の力量が目立つと思うんですが、ウィル・スミスの息子(ジェイデン・スミス)がかなりうまかった。身体能力が高いので、カンフーの演技にリアリティがあって現実感が出ていたし、「好き」「嫌い」の感情表現がとても素直だったと思います。



オリジナルのミヤギさんのカラテから、ジャッキー・チェンのカンフーに変わったあたりは、東洋の代表としての中国の存在感を感じずには居られず、ちょっと寂しいところもありますが、映画として純粋に楽しかったです。