[]ジャニス・ジョプリンへの思い入れが必要だったな"Rose"

ローズ




梅田のワインバーでこの映画のエンディングの曲がかかっていたのがきっかけで観た映画です。



60年代のロックシンガーで、30歳前の若さで夭折したジャニス・ジョプリンをベースに作られています。



一言で言うと、もうちょっとジャニス・ジョプリンへの思い入れと知識を持って観たら感想は変わってくるんだろうなと思います。夭折にいたるストーリーの描き方がとてもシンプルなので、映画を観るだけでは、この人が背後にどんな苦痛を抱えて生きてきたのか、どうしてロックシンガーになったのか、何を思って歌っているのか、といったあたりが良くわかりません。



10代までを過ごした家庭と社会の環境と、本人のもともと生まれ持っている性格との相互作用が決定的な影響を及ぼしているのはわかるのだけど、それが一体何なのかが映画からは語られません。



そんな中、やっぱり目立つのはベッド・ミドラーの歌の上手さ。梅田で聞いていたときも、話に出たのはジャニス・ジョプリンではなくてベッド・ミドラーのことだったので、彼女の演技を頭に焼き付けることでこの映画は十分堪能したことになるのかもしれません。