[]自分の戦い方を明確に
NHKオンデマンドで、羽生善治の「仕事の流儀」を見て思ったのがこれ。
彼が語っていたことのポイントは、
・昔のような何百手も先読みをして将棋を打つことが不可能に
・記憶力の衰えによる
・代わりに身に着けたのが「大局観」
・力の掛けどころ、抜きどころを判断
・効率よく頭を使う
・色々なことを知ってしまったがために判断に迷う
・10代の頃は知識が無いがゆえに自分の感覚に素直に従う
・ゆえに、30代の今、肝に銘じているのは「直感に従う」ということ
・努力を何十年も継続できることこそ才能
ということでした。
コンサルティングの仕事をしていると、彼の言っていることってすごく良くわかります。ロジカルに概念操作をして答えを導き出すやり方は、20代の理系博士出身のコンサルタントには合っているのかもしれませんが、僕はここでは勝負できません。記憶力と計算スピードで勝てないんですな。
そういうロジックの分析よりも、事象を物語として捉えて、そこに関わる登場人物がどんな気持ちで何をしているのか、という具体に想像を巡らし、物語のその先の展開を直感的に紡ぎ出す、その直感を分析で検証する(=分析量を最小限に)という戦い方が自分の持ち味を生かすのだと思います。
計算能力は今後もどんどん衰えていくのだと思いますが、それに代わって蓄積されていく物語の記憶を拠り所に仕事をして行きたいと思います。