[]パッケージデザインが商品内容を語る好例 (伊右衛門 焙じ茶)

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ごみを捨てようと思って、キッチンにためてあった空き缶・ペットボトルをかき集めてみてびっくり。



僕、ブランドを見ずにお茶を買っているのですが、気がついたらまったく同じ「伊右衛門 焙じ茶」を続けて買っていました。 伊右衛門を買おうと思って手に取っているのではなくて、毎回毎回たまたま手に取っているだけなのに、なぜか毎回同じものを買っています。



何らかのメッセージを商品の見た目から受け取って、無意識に手を伸ばしているようです。



お茶を買うときに意識に上ってくるのは、



  ・茶色系の茶が飲みたい

  ・カフェインが入っているものは避けたい



という2点だけです。



パッケージの文字は読んでいないので、パッケージのデザインが、この商品が僕にとって最良であることを伝えてきているのだと思います。



今日、ちゃんとお茶コーナーを見てみたところ、この商品の隣に伊藤園の商品も置いてあったのですが、パッケージの色がちょっと濃い目の茶色なんですね。おそらく味は大して変わらないのだと思いますが、濃い茶色は麦茶や渋み・苦味(→カフェイン)を連想させるので無意識的に避けてしまっているのだと思います。



伊右衛門の薄めの、ややオレンジがかった茶色、竹模様に明朝っぽい商品名、烙印のような赤に白抜きの文字、家紋のような「茶」マークが、上質の焙じ茶(カフェイン無し)という商品特徴を無意識層に語りかけているのではないかと思います。



この手の関与度の低い商品は、中に入っている商品そのものの差別化とは別に、パッケージに何を語らせるのかをきちんと設計しないといけませんね。



もしかしたら、商品の中身を開発する前に、パッケージを先に作ってそれにあった商品を作ったほうが開発効率はよいのかもしれません。