[]個人としてどう行動するか? (「置き去り景気」(日経ビジネス))

hyoshi




「日本の復興はありえるのか?」という観点で、とても面白い話を先週のマル激で見ました。歴史的に見ていくと、実は大きな災害がその後の社会の爆発的成長の契機になっている、という話。



ただし、それは、その時代に「潜在的な成長率がある」と思われている社会の場合で、災害が旧体制や旧システムを破壊し、新しい社会が爆発的に伸びる下準備になることがある、という話でした。



日本の場合は関東大震災第二次世界大戦、世界の例だと14世紀のヨーロッパのペストなど。



理屈としては、成長力がある、と思われる社会の場合、災害で破壊された後に、その社会の中と外の両方から新しい資本が流入してくるので、その後の成長が加速される。



逆に、成長力が無いと思われる社会には、その社会の中の資本が復興に回されれるだけなので、その後の復興には繋がらない、とのこと。例えば、神戸は、貿易港としての重要性を下げていたため、阪神大震災はその後の成長には繋がらず、どちらかというと地域の衰退に繋がってしまったという話でした。



そこから振り返って、日経ビジネスの「置き去り景気」の話はとても痛い。



今、日本に成長可能性を見出して、投資をして成長させようという人は日本人以外には居ないように思います。「焼け野原化した」社会から、新しいものが出てくる可能性もあるのですが、全体としては日本のポジションは今回の震災の影響で一層下がるように思います。



そういう状況で、個人としてどう生きていくべきなのか。 ほとんど答えは出ているように思いますが、この先数年での人生の選択がとても重要な局面に入っているという思いが、ここ最近とても強くなっています。