[]確かにこれは厳しい (「ゲド戦記」)

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相当評価の低いジブリ作品になってしまっていて気の毒なんですが、確かにこれはちょっと厳しい。



一番厳しいと思うのは、物語の背景説明のバランスの悪さ。判りやすく説明する部分と、説明せずに謎として残しておいて、観る者の想像力を掻き立てた方がよいところが間違っていると思います。



例えば、「重要なのは均衡」っていうのは、たぶん説明しないほうが良いですね。これ、口に出しちゃうととても陳腐なテーマに聞こえてしまうので。逆に、細かいところはもうちょっと説明が必要。台詞として説明する必要は無いけど、背景を推測できるシーンをもうちょっと丁寧に入れ込むべき。例えば、結局、龍の共食いっていうのは結局なんだったの?とか、アレンは父親である王をどうして殺したのか?とか



結局、これって、観る者の頭の中にあるリアリティの構造を正確につかめずに作っちゃった映画ということなんだうと思います。



Wikiであらすじを見たときは面白そうに見えただけに残念。