[]からっぽの神社
天才原研哉が、数年前の無印良品のトークショーの中で神社と日本人の意識についてとても面白い話をしていました。
http://www.muji.net/lab/report/100203-01.html
この中で神社の話をしているのですが、これがとても面白い。日本で生まれた個人としてグローバルの中で自分の立ち位置をどう捉えるか、とても参考になります。伊勢神宮は20年に一度、式年還宮と言って屋代の移転(と言っても、隣の空地に移すだけ)をするのですが、これが一体なんなのか重要な考察をしています。
その実物の伊勢神宮をようやく目にすることができました。
ここに祀られているのは天照大神ですが、神社の本質は、空っぽの空間を囲っていることにあるそうです。つまり、実は屋代の中には何も無い。
空っぽの空間を囲って「代」にして、その空間に神様がふらりと立ち寄ってくれることを期待する。そして、その「ふらりと立ち寄ってくれる」可能性に対して僕らは柏手を打っているわけで、こういう日本人の思想って、なんかとても良いと思います。