[]チャイナシンドローム

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3.11の震災の後、色々な経由でお薦めをされた映画。



チャイナシンドロームとは、融解した核燃料が地殻を突き破って地球の裏側に出てくる、という例え話です。 そういうSF的な映画なのかと思って観てみたのですが、実際のストーリーはそういうトンデモ事故話ではありません。事故を隠蔽しようとする企業幹部と、それを公にしようとする現場責任者、そしてそれをパブリックに報道しようとするジャーナリストの話です。



今回の福島の話と被る部分が多く、とても興味深いのですが、大きく異なるのはジャーナリズムの描き方。日本のマスコミはあまりにも知性の足りない報道スタンスをとっているので已に信頼を失ってしまっていますが、この映画の中では真実を隠蔽させず、暴き切る役目を果たします。



日本の場合、著名な方の言説も含めて、原発に関しては情報も基本的な考え方も合理的に納得できないものが多く出回っています。情報源を取捨選択し、自分の頭で、自分自身が本当に問題の本質を理解しているのかどうか確認していくことが必要なように思います。