[]昭和ってすごい時代だな、と感じた作品(「蘇る金狼」)

no title




今の世の中に生きる立場から観ると、とっても滑稽な話に見えます。



主人公の朝倉は、色々と犯罪に手を染めるわけですが、その動機付けが「社会でのし上がる」ということです。



滑稽なのは、その時に意識されている「社会」というのが「東和油脂」という企業だということ。会社を食い物にして私服を肥やす幹部を見て、「自分もああ成ってやる」とメラメラを野心を燃やすって、今から考えると大分面白い考えに見えます。



朝倉が社長から殺人を依頼されるシーンがあるんですが、



「君は会社の為に死ねるかね?」

「この任務が終われば君には重役の椅子を用意しよう」

「3年以内に調達課長、5年で同部長、、、」



って、どんだけ出世に価値ある時代だったんだよ、と。



大分時代が変わったなあ、と思います。僕らが生きているこの時代も、30年後から観たらおかしな時代に見えるんでしょうね。