[]まさかの展開、、、(「酒たまねぎや:神楽坂」)
ちょっと驚きの展開。
このお店、神楽坂の駅から江戸川橋の方へ歩いたところにあるんですが、駅からも遠く完全に住宅街の中。
パッと見は場末の居酒屋なんですが、メニューを見てすぐに普通の店ではないことに気づきました。
(お酒)
・磯自慢 純米大吟醸中どり35
・酔鯨 純米大吟醸 斗瓶取り生30
・東一 純米大吟醸 斗瓶取り39 選抜酒
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品評会酒、純米大吟醸の中でも選りすぐりのお酒がずらり。「はっ!」として周りを見渡すと、店の中にところせましと冷蔵庫が並び、中には日本酒はおろか、1856年とか、信じられないヴィンテージのワインまで大量保管。
お客さんは常連さんっぽい一人の男性客が多く、しかもみんな無言。これはすごいお店を発見した!と思って僕も飲んでいました。
そこへ、作業着を着たちょっと年配のおっさんが「まだやってるー?」なんて言って入って来たんですが、ここからが大変なことに。
この人、完全に勘違いしてお店に入ってきちゃったっぽいんですね。確かに見た目は場末の居酒屋なんで、フラッと入っちゃうことはあると思うんですが、メニュー見たら普通の居酒屋ではないことはわかるはず。
ところがこの人、完全にKYで、酔っ払って周りに絡むモードに突入。普通の居酒屋だったらかろうじて許されるのかもしれませんが、黙々と日本酒を味わう常連さん達が大半のこのお店でこの振る舞いは許されず。
最初は、絡まれたお客さんも冷ややかに対応し(僕も絡まれましたが無視)、お店のご主人もちょっと冷たくあしらう程度だったのですが、1時間ばかりしたところで、とうとうご主人の堪忍袋の緒が切れて「お前に出す酒なんてねーんだよ。うっとおしいから帰れ!」の一言。
これで、作業着のおっさんが切れて、なんと店内で大乱闘。「てめー、客に向かってその態度は何だ!」と言って椅子をご主人に投げつけ、店内のものをガッシャンガッシャン壊し始めました。結局、うでっぷしの強いご主人がおっさんを取り押さえ、店の外に文字通り「放り出し」てしまいました。
「カネはいらねーから二度とくんな!」
って、ドラマの中だけの話だと思ってましたが、実際に目にすることになるとは。。。(この後、このおっさんは自分で警察と救急車に電話をし、周囲は一瞬大騒ぎに)
興奮収まらない御主人でしたが、さすがにこの道数十年の商売人。「すみません、お騒がせしました」と言って、とっておきの磯自慢を空け、店のお客さん全員に振舞われていました。黙々と飲んでいた常連さん達も、ぽつりぽつりと話始め、ここから明け方3時まで変な盛り上がりを見せていました。
新亀の品評会出品の純米大吟醸とか、一杯3千円以上するすごい酒がジャバジャバとただ酒で振舞われ、一体全体いくら分飲んだのかわからない状態に。 最後は僕は完全に落ちてしまいました。
いやはや、不思議な金曜日の夜でした。
けど、このお店はかなり貴重な良いお店。常連さんに相当愛されているようでした。
また来よう。