[]考え方がコンサルのプロジェクトに近い(映画「マネーボール」)
先週から公開になった映画「マネーボール」を観てきました。ブラピ主演。
内容は、大リーグの貧乏球団のオークランド・アスレチックスをブラピ演じるGMビリーが立て直すというもの。
非常に面白い映画だったんですが、GMビリーがとった立て直しのアプローチがコンサルのプロジェクトに似てるんですよね。ビリーがやったことは簡単に言えば下のようなことです。
?「勝ち」の構造をまず把握する
・「勝ち」に繋がる要素は何で、それぞれの要素の貢献度はどれくらいなのかを定量的に把握
・インディアンズのオフィスから引き抜いたイェール大卒のピーターが大量かつ的確な分析を実施
?「勝ち」のレバーに優先順位をつける
・結果、勝つ為には「出塁率」を上げることが最も重要であることを特定
・守備の上手さ、打率は、勝つことに関係ないわけではないが、とにかく「出塁率」を上げることに執着
?そのレバーを引くことにリソースを集中させる
・人気があっても、将来性があっても、出塁率が低い選手は外す
・逆に出塁率が高い選手は、けが人であってもポジション違いであっても使う
・選手にも、試合で何に集中をすべきなのか(=何をしないのか)コミュニケーション
・初球を見逃さない、バントをしない、手を出す球を絞る、など
限られたリソース(予算)の中で勝利を目指すと、おのずと何が本質的に重要なことなのかを突き詰めて、そこに意識と行動を集中する必要がでてきます。
常識はずれな策であっても、それが本質的なことであると本人が信じ、邁進する。観客はそこに知的な営みと腹をくくったリーダーの潔さを観るわけです。
まー、出来過ぎた話に見えないこともないですが、なかなか面白い映画でした。