[]実務的かつ哲学的な優れた参考書(「MBAバリュエーション」森生明)

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これはバリュエーションの参考書としてかなり良い本ではないでしょうか?



まず実務的。仕事で「この会社買うとしたらいくらくらいなのか、ざっくり計算して」と言われた時に、どういう計算をすれば良いのか、大変分かりやすく説明されています。サニティーチェックの方法まで含めて説明しているので、「ざっくり」ではありますが納得感のある計算が出来そうです。



その上で、「会社の値段を決めるとはどういうことなのか?」という考え方をかなりきっちりと説明しています。

・株の投資家として会社の値段を計算することと、M&Aの当事者として会社の値段を計算することは何が違うのか?

・その違いは算出方法におけるどのような差となって現れるのか?



著者の森生さんの本を読むのは「会社の値段」という新書に次いで2冊目なのですが、この2冊でかなり見通しのよいバリュエーションに関する理解を得ることが出来ました。 他のバリュエーションの専門家の方が書いたDCFの参考書から読み始めて、「うわ、これはやり切れんな。。。」と思っていたのですが、変な苦手意識から解放されました。



お勧めです。