[]こういう発想のことを認知的不協和というのでは?(「僕たちはガンダムのジムである」)

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題名が面白かったので買ってしまった本



題名は面白いんですが、内容は意味不明。



ジムの任務はホワイトベースを守ることで、ザクと戦ってホワイトベースを守るジムがいないと困るでしょ?というメタファーを使っています。我々はニュータイプじゃないけど、ジムとしてやっていけば良いですよ、という話。



・飛びぬけて優秀な人にはなれない

・けど、普通の人で世の中は回っている

・なので、普通の人のままで居れば良いじゃない



という構造なんですが、上の話、真ん中の部分が嘘です。2つの意味で。



まず一つは、大半の日本人はホワイトベースを守るジムですらありません。良くてボールくらいなもんか。日本の会社で外敵と戦える人材なんてそうそうは居ないでしょ。特に外敵がグローバル企業だった場合。いつの間にやら日本人の戦闘能力って激落ちしてるんじゃないか?



それからもう一つは、ジムはホワイトベースを守っていますが、そのホワイトベースって本当に守る価値があるものなんですか? 守る価値があるかどうかは、いつ誰が検証したんでしょうか? 実社会で言えば、我々は既存企業を守る従業員です、ということなんでしょうが、会社を守ることで本当に世の中は回るんですか?と思います。



現状維持を正当化するメタファーとしては面白いですね。確かに、この類の本を読んで「なるほど」と思って救われる人は居るとは思いますが、そういう一時の救いってなんかの役に立つのか?と思います。 相当疑問。



こういう現状維持の正当化って、いわゆる認知的不協和っていうんじゃないかと思うんだよなぁ。