[]民主主義って(映画「ディクテーター」)

20120904143927




ボラット」のサシャ・バロン・コーヘンの作品。



社会のタブーを笑いに変えて行こうというスタイルはボラットと一緒。ただ、この時期に民主主義と独裁者の話題に触れる辺りが、勇気あるなーと思います。



民主主義ってほんとのとこどーなのよ、とみんなが思ってますよね。少なくとも、国民国家+民主主義って、あんまり良い体制じゃないんじゃないか、と思い始めている。かといって、独裁国家が良いと思っている人もあまりいない。



こういうテーマで危険球を投げるのって結構すごいと思うんですよね。ただし、この映画自体の危険球としての切れ味はいまいちでした。新憲法を破り捨てて、そこでのスピーチがハイライトだったと思うんですが、内容がアメリカの俗物批判に偏りすぎ。



やっぱりこの人はアメリカのおかしなところを笑いにしているだけなのかなー。