[]散歩する惑星(2000)

散歩する惑星

なんじゃこりゃ



久しぶりに観ていて途中で気を失ってしまいました。(Step Into Liquid以来) 



カンヌ国際広告祭で8度のグランプリを獲得したロイ・アンダーソンが、構想20年、撮影4年をかけて作ったらしい。そのためかどうかはわかりませんが、シーンとシーンの関係がまったくわからない。



画面の構図は特殊ですね。もはや「映画」というよりは「写真集」。



遠近感を強調した背景の中に、人物がわらわらとたたずむ(「わらわら」と「たたずむ」って変な表現だな)感じの構図になっていて、しかも出てくる人物が全員醜い! 極端に顔が白くて不健康そうだったり、老いていたり、極度に肥満だったり、すすだらけだったり、疲れ果てていたり、血を流していたり、死人だったり。。。。。。



妙な閉塞感で満たされていてストーリーも語られないので、映画を観ているというよりは、シュールな写真展を観にいった感じと言ったほうが正しいと思います。



邦題がまたふざけてますね。(原題は"SANGER FRAN ANDRA VANINGEN"(SONGS FROM THE SECOND FLOOR))



っていうか、あれは地球じゃない惑星の話だったのか!





2000年カンヌ国際映画祭

□ 審査員賞 ロイ・アンダーソン