[]沈まぬ太陽5 会長室編・下

sizumanu5

結局、久しぶりに土曜日が休日になったので、アフリカ編の下から会長室編の下まで4冊を一気に読んでしまいました。



とても面白い本だっただけに、もうちょっと時間をかけて読んでも良かったかなとも思うんですが、まあ休日の充実感を味わうことが出来たので良しとしようと思います。



しかし、山崎豊子さんの筆の力はすごいものがありますね。小説としての構成はシンプルに尽きます。状況設定は勧善懲悪型で、人物設定も主人公の対極に汚れ役を置く、などハリウッド的というか劇場的というか、馴染みやすいシステムを採用しています。



背後で結構な取材をしているようで、シンプルな構成の上に緻密な情報を流し込んであり、純粋に内容を理解し、時に共感し、時に首をひねり、という読み方をすることが出来ました。



エンディングは水戸黄門のように一件落着とは行きませんでしたが、それでも非常に面白く有意義な読書時間となりました。