[]Louise Bourgeois (Paris:ポンピドゥ)
多分、これがこの間のパリ滞在の最後の話題かな。
これもイマイさんの趣味ですが、ポンピドゥのLouise Bourgeoisの企画展へ。200点に及ぶBouise Bouregoisの作品がテーマ別に展示されており、会場を後にするときには予想もしなかった深い理解と感動を味わいました。
最初の方の作品(一本だけ異常に長い手の絵画とか)はよくわかりませんでしたが、布・毛・フェルト、みたいな素材のオブジェが増えてきてから、解説を読まずとも「女性」というテーマがわかってきました。
しかし、この女性像、どれもどこかおかしくて、例えば、これはやわらかいフェルトの素材とナイフの硬い素材が対をなして居るし、少なくとも相反する2つの概念を同居させて作品が多かったように思います。
そして最後に、例の蜘蛛。
六本木ヒルズにあるものも何気なく見ていましたが、企画展の最後で、「あ、この蜘蛛、女の人だ」ということに気づいた時に、背筋に電気が走りました。実際は、Mamanというタイトルで、彼女の母親を表現しているそうですが、女性を蜘蛛で表現した、その意図と、なぜかそれが自分に伝わってしまったその神秘的なプロセスに深い感動を覚えました。
思いもよらず、大変感動した企画展でした。