[]Museo Nacional del Prado
プラド美術館。
マドリッドの美術館って、なんかパリに似てますね。19世紀までの絵画がプラドにあって、それ以降の20世紀のものがソフィア王妃芸術センターにあります。ルーブルとオルセーの住み分けみたい。
で、プラド。キリスト教徒でないせいか、宗教絵画にあまり惹かれるところが無いので、エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ代表作を観ることが今回の目的。
年代的にはエル・グレコのものが一番古いのですが、輪郭が太く、人物の表情と姿勢にデフォルメしたように描かれているので、マンガに近いものを感じます。16世紀、17世紀のいわゆる宗教絵画の中ではちょっと毛色が変わっていますね。
ベラスケスとゴヤは宮廷絵画だけあって、王族・貴族の肖像画がやはり記憶に残ります。
ベラスケスの「ラス・メニーナス」は、よく解説されていますが、やはり構図が面白いですね。単純って言えば単純ですが。
作者である自分を作画の中に入れて、登場人物の視線がちょうど鑑賞者の所に集まっているんだけど、そこにはフェリペ4世が立っていたことが、後ろの鏡に映る夫妻の小さな姿でわかる、という構成になっています。
ちなみに、例によって、ピカソがこの絵を題材にして↓こんな絵を描いています。
なんじゃこりゃ。
バルセロナのピカソ美術館にあるそうなので、今度行ってみよう。