[]「アメリカ以後 取り残される日本」 (田中宇 2003)

アメリカ以後




えー、これはもともと、ヤハギのねーさんから教えてもらったBlogが結構面白かったので買った本です。



この後書評上げますが、大前研一が「さらばアメリカ」という本を今年出しました。弱体化するアメリカの実体をずばずばと書いた本です。また去年の暮れに「ロシアン・ショック」という本を出しました。これも書評あげますが、日本人のロシア観とロシアの実体との乖離を書いた本です。



これらの大前さんの本、面白かったのですが、書いてあった大方の内容は、この田中さんの2004年の本に書いてありました。あまりにも主張が似ていたので、引用しているのかと思ったほど。



おそらく実体は、ブッシュ政権の2期目の頃から、国際世論の行間に存在する世界観が、ここで語られているようなものに変わってきたということなんだと思います。



しかし、この国際情報を丁寧に見て考えている人の話を聞くと、いかに自分が不勉強かということが良くわかります。世の中の大きな潮流が捉え切れていない、というか。



世の中の動きは複雑ですが、少なくともカネの動きが将来的にどうなりそうか、に関しては把握をしておかないと商売上も個人としても困ります。



ま、ちょっと謀略説の分析がすごいので、好き嫌いあると思いますが、僕は結構面白く読みました。