[]芸術の役割とは補助線を引くこと、とBaldessari展を観ていて思った





DSC00660




Tate ModernのJohn Baldessariを観に行って感じたのですが、芸術の役割の一つは現実の世界に「補助線」を引いてみせることなんでしょうか。



例えばこれ、



色々な写真のコラージュですが、顔を丸くくりぬいてそこに青やオレンジの色を塗っています。



T11845_9






当然ですが、この色の丸を入れることによって作品の見方はガラリと変わります。



欠落した部分を補うために、全体を観る、というか。





現実を違う見方で見ることに誘導しているように感じました。ま、どういう現実を見せたかったのか、は判りませんでしたが。



この間サーチギャラリーでやっていたような、現代アメリカ芸術のものは非常に薄い印象を持ったのですが、このBaldessariのものはそういう意味での気づきがありました。