ハードとサービスの垂直統合という考え方





水平分業か垂直統合か、という議論は神話論争のようなもので、どちらが正しいと白黒をつけるのは非常に難しいですよね。 でも、なんとなく分かっているのは垂直統合する場合は、これまでのようにデバイスから完成品までの垂直統合では駄目で、質の高いネットワークサービスまで含めて垂直統合して提供しないと駄目だ、ということ。



しかも、このサービスは自社でクローズにしていては駄目で、ユーザーに対しては分かりやすく・使いやすく・安い、条件設定をしなくてはならないし、ディベロッパーに対しても、利幅が取れるよう、参加が容易なよう、開発が簡単なようなオープンな条件を用意する必要があります。



おそらく今の世の中はトービン税のような概念のビジネスモデル、すなわち、大量のトランザクションに極めて低い比率の料金をかけて、一回あたりの利率は低いんだけどトランザクション数が膨大なので儲かる、というようなシステムが機能するんだと思います。ここでデファクトを取った人が儲かる。



なぜかは分かりませんが、こういうシステムをぶち上げるのが日本人は上手くないようで、AppleにせよKindleにせよ、アメリカに負けていますね。



どーしてなんでしょうかね。がんばってほしいなあ。。。



もし、ネットワークサービスまで含めた垂直統合モデルが出来ないのであれば、水平分業のモデルの中のハードウェアを提供する商売になるのですが、ここもどうも台湾・韓国が強くて雲行きがあやしいですね。コスト構造で新興国の企業に勝つことは出来ないのでしょうから、この商売も非常に辛いなーと思います。