[]「鈴木敏文商売の原点」を読んだ

商売




これは非常にまっすぐな本で、どうかなあ、今の我々の世代にはちょっと届かないメッセージかもしれないな、と感じました。



なぜかというと、会社の朝礼などで聞く講話そのものなんですよね。



基本に忠実に、お客様の目線で考えましょう、などなど。



おそらく、それが口先だけの話なのか、それとも徹底して実行するのかというところが違うのだと思うのですが、話としてはどこかで聞いたことがあるような感覚になります。



おそらく、戦後の日本人が得意だった成長のパターンだと思うんですね、これは。単純なルールを地道に徹底して改善していくタイプ。



ただ、最近色々な業界で見ていることに、一度決めたルールを愚直に実行していたら、世界の競争のルールが変わっていて、単純な改善作業だけでは勝てない世の中になっていたというものがあって、ほんとにこのまま基本に忠実だけで良いのだろうか、という疑問を持っている人が多いのではないかと思います。。



競争優位が単純に記述できるシステムではなくて積み重ねになるので、一度優位が築かれると容易には逆転できなくなるとは思うんだけれど、知らないうちにまったく違う哲学の競合に一気に陣地を持っていかれる恐怖というものも感じている。



そういう意味で、僕らの世代には届かないかも、と感じる部分が正直ありました。