[]「仮説思考 (内田和成)」を読んだ。MBAホルダーがうらやましい





仮説思考






こういう本を読むと、MBAってやっぱり有益なのかな、と思ったりします。



なぜかというと、筋の良い仮説、を思いつくために、幅の広いケースの知識が有効に作用するように思うからです。



仮説を先に立てて、それをベースに調査をした方が早いというのは非常に良くわかるのですが、間違った仮説しか立てられない人はいくら仮説思考で物事を考えても正解にはたどり着けません。



もちろん、そういう人はどのみち正解にはたどり着けないだろう、ということは言えますが、最初に立てた作業仮説の筋が良ければ良いほど、その後の思考の進化は良くなる、ということもまた正ではないかと思います。



では、どうすれば筋の良い仮説(ヒラメキ)を得ることが出来るのか、ということが次の問題になるわけですが、内田さんがそのポイントとしてあげていることは、まとめると「全体を鳥瞰する」ことと「個を深く理解する」ということのように思います。森を見て木も見る、というか。



「反対側から見る(顧客になりきる、現場に行く、競合になりきる)」

「両極端を考える」

「ゼロベースで考える(問題を無理難題に取り替えてみる)」



といったところは、公平に全体の問題構造を把握してみましょう、というアドバイスのように見えます。





MBAというのも、大量のケースをさばいていくことで、偏りの無い知識とスキルを身につけていく過程のように見えます。



そういう意味で、全体を鳥瞰するための経験としてプラスに作用するのではないかと思いました。