[]アカウンティングって大学受験の地理に似ている。(「MBAアカウンティング」を読んだ)
この本は僕の今の知識レベルにはちょうど良い本でした。 今の知識レベルというのは、「マーケティング系の仕事を7年やって、実務ではあまりアカウンティングは扱わず、本は入門書を数冊読んだレベル」です。
特に、P/L、B/Sを見て、解釈をする問題と言うのが含まれていて、ここで手を使って実際に計算をし解釈を試みる形式になっているのが良いですね。
で、勉強していて思ったのですが、アカウンティングって大学受験の地理にそっくりですね。
大学にもよりますが、地理の試験って、基本的な知識を応用していかに未知の地理状況を推測できるか、ということを問うてきます。例えば、ある島の緯度経度と簡単な地形情報だけが与えられて、その島の産業構造と土地の利用状況がどうなっているのかを推測する、とか。
高校生の時に「地理講義の実況中継」という参考書が飛び上がるくらい面白くて、これを書いた権田先生はすでに亡くなっていたのですが、その講義形式を引き継いだ佐藤裕治という河合塾の先生に習うために、横浜から駒場の河合塾まで通いました。
その時に言われたのが、「地理っていうのは、基本的な知識を覚えて、それを万能ナイフのように使いこなせるようになるかどうかが重要」ということ。
アカウンティングが地理に近いなーと思ったのは、まさにここ。ある会社の財務諸表から色々な指数を算出するんだけど、基本知識として、業界平均とか代表的な企業の数値は覚えている必要があって、それと比較してどうか、というようなことを見る必要があります。
いってみれば自分の中にいくつかのものさしをもっていて、それを新規の情報にあてて計ってみている感じ。
間の前にあるのは数字だけだけれど、そこから知性の力で見立てを作る、という知的な作業なんですね。
地理が楽しいなーと思ったのと同じに、アカウンティングも結構楽しいなーと思い始めました。仕分けとかは出来ないので会計士のような仕事は出来そうにありませんが、アカウンティングに強いビジネスマンにはなりたいですね。