[]改めて読み返してとても勉強になった。とても良い教科書 「経営学入門(上/下)」(榊原清則)



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経営学の教科書っていうのは、学生の時に読むのと働き初めてから読むのとでは知識の吸収力が違います。



この榊原さんの教科書は大学院の時に榊原さんのゼミの人に薦められて読んだものなのですが、会社に入ってから一回読見直して、今回転職してもう一度読み返してみました。



結論から言うと、ものすごく勉強になった。



コンサルティングという仕事に関して、実はちょっと後ろめたさを感じているところがあったのですが、このGWにこの本を読み返して、そういう後ろめたさは払拭されました。



後ろめたさを感じていた理由は、仕事の意義に関して迷子になっていたため。コンサルティングの仕事はプロジェクト単位で進むため、そのプロジェクトの論点に対して解を出すことだけが求められます。あるプロジェクトが終われば、次のプロジェクトが始まって、次の論点を設定してそれに対して解を出していきます。



それ自体とても難しい仕事だし、優れたインサイトが出れば、大きな価値になると思うのですが、ある論点に答えようとしている自分の社会的な意義っていうのはなんなんだ?と思うことがありました。 要するに、「あるクライアントの役に立つこと=社会的価値」だとはちょっと思えなかったわけで、このポイントでちょっと迷子になっていました。



けど、榊原さんの本を見返して、「ああ、自分の仕事は日本に戦略を取り戻すことなんだ」と腹に落ちた納得をしました。



この本の良いところは、新書のボリュームで、経営学の組織論(マクロ、ミクロ)と戦略論(ドメイン戦略、リソース戦略、競争戦略)を時代の流れの中で俯瞰できることにあります。未来を考えるに歴史を振り返ることは非常に役にたちます。



今回は本当に勉強になった。