週刊ダイヤモンド ユニクロ特集

ユニクロ




週刊ダイヤモンドユニクロ特集、最初の方は拡大路線を突っ走るユニクロの海外戦略を追って、後半で、先々のリスクについて書いています。



ユニクロH&Mを比較したとき、ユニクロはベーシックなものを作っていてH&Mは多品種を作っているイメージがあるので、なんかベーシックなものを大量に作っているユニクロの方が粗利益出そうな気がしますよね。



ところが、財務上はH&Mの方が約10ポイントほど粗利率が高いんですね。規模の経済で生産コストがH&Mの方が安いんだろうとは思います。



そうすると、ベーシックなものの市場規模の最大値と、次々と移り変わるデザインモノの市場規模の最大値ってどっちが大きいんだ、ということが結構重要になってきますよね。



ベーシックなものの方が顧客数トータルは多い気がするけど、一人当たりの購入点数(購入回数)はデザインものの方が大きい気がする。



ま、正直、どっちもどっちって感じがしますんで、どっちかに軸足を置きつつも、どっちのセグメントも取りに行く、で良いんじゃないかと思いますよね。



旗艦店にこだわるのはマーケティング上の理由からなんでしょうから、その話題性、新規性を長続きさせようと思ったら頻繁に店内を変える必要が合って、そのためには商品開発のサイクルを短くしないといけないわけですし。



そうなってくると、いかにして新商品のアイデア、それも良質なものを多く集めるか、が重要になってきますが、ユニクロの場合、その辺は大丈夫なのかな、とちょっと思いました。



顧客の声を聞く、ということがありましたが、どの顧客の声を聞いているのか? どうしてその顧客の声を聞くのか? どうやって顧客の声を聞くのか? といったあたりでそれほど強いシステムを持っているようには見えないので、社内の商品開発陣がへたってくると、継続的に消費者をひきつけていくのは難しいかもしれません。