[]30年前の液体を口に入れているわけだが。。。

写真1




これはこの間飲んだボーヌのサントネ(Santenay)の一本。1979年のものでした。



エチケットがめちゃめちゃきれいなので、そんなに古いワインだとは気づきませんでした。



1979年って、30年以上前の液体を口に入れているということになりますが、そんな古さはまったく感じさせません。 このグラスの前に飲んだ モレ・サン・ドニ(Morey St Denis)のものが固くて苦味が暴れていたのに対して、こちらのものはすべての角が取れた丸みのある液体になっていました。



違う場所のワインなので比較してもしょうがないのですが、ブルゴーニュピノが難しいと思う理由ってこれかな、とちょっと思いました。有名と言われている場所のものでもぜんぜん美味しくない、と思うことが多いんですよね。それって要するに、空けるタイミングが早すぎたのかも、と。



長い時間をかけて、ワインの中の物質が上手く変質してきて初めて美味しいものになるのを見越して作っているのかもしれませんね。元々長い歴史の中で作ってきているので。



新世界のものは新しいヴィンテージでもすぐに美味しいと思うものが多いので、それが自分がブルゴーニュを敬遠してしまっている理由なのかもしれないなあと思いました。



ワインの不思議さを感じたグラス一杯。勉強不足でしたね。