[]他人が「席を譲ってくれる」などと思ってはいけない (日経ビジネス「中高年は席をゆずれ」)

hyoshi




おお、これは思い切った特集記事を書くもんだ!と一瞬思いました。



「席をゆずれ」というのは、スキルセットが劣化している中高年労働者の配置換え、給与見直し、場合によってはリストラを進めて、新卒採用を拡大するべき、という意味だと思ったのですが、そういう内容ではありませんでした。



言っているのは、まず中小企業に若者を就職させよう、という話。そのために中小企業の待遇や働く環境を向上させよう、という話。



その後は、立命館アジア太平洋大学でのグローバル人材育成の話や、プライベート充実の働き方、非正規雇用問題、労働組合の話が続きます。



どの辺が「席をゆずる」話なんだろう、と正直思いました。



けどまあ、スキルセットが劣化しているとは言え、生活がある人が他人の雇用のために身を引くなんていうことは考えにくく、若い人もそれを期待するのは無謀でしょう。



先週末に、会社の同僚とお昼を食べながらこの手の議論をしていたのですが、個人としては、現状の世の中のゲームのルールに乗っ取って、最善のゲームプランを作っていく必要があります。 国家も社会も産業も、今のゲームが続けられそうに無いことはわかっていて、このゲームが破綻すると次のゲームが始まります。



その次世代のゲームはどういうルールで動いていそうなのか?を見極めることが今一番大切なことで、昨日もその見立てをずいぶん話しあいました。



確実にいえることは、これから先色々な生き方が選択肢として出てくるので、どれが自分にとってベストなのかを自分の頭で考えること。しかも全身全霊で必死に。



これって、喩えて言うならプリズムに飛び込むようなことだと思うんですね。プリズムへの入射地点は一緒でも、その先は光の特性によって分光され、それぞれまったく違う方向に飛んでいくことになります。自分が飛んでいく方向が本当に自分が飛びたかった方向なのかどうか、それをきちんと自分の頭で判断することが重要。



自戒の念もこめて、昨日のお昼にそんなことを考えました。