[]いかに中国のことがわかっていなかったかが良くわかる (「趙紫陽 極秘回想録」)

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父親が「最近読んでいて面白い本で、、」と言っていたので買って読んだ本です。



趙紫陽は、2代前の中国共産党総書記ですが、天安門事件の後、失脚して軟禁されていた為、歴史の舞台からは完全に忘れ去られていた人です。



本の内容は、趙紫陽中国共産党総書記になるまでの経緯と、その後の天安門事件の舞台裏を、本人の回想という形でまとめたものです。 訒小平という最高実力者がいて、共産党の長老が居て、政敵が居て、そういう政治家の人間関係の中で歴史の事件が作り出されているということが非常に生々しい言葉で書かれています。



趙紫陽一人の回想から語られる歴史なので、真偽のほどは判りませんが、きっと太古の昔から、中国の政治はこういう形式で動いてきたんだろうな、ということを想像させるに十分な内容の本でした。



中国という社会・政治システムについて自分がいかにわかっていなかったかを痛感させられる一冊でした。



とても面白い。