電車での移動中に
青空文庫で読んだ一冊
大学に入学した時に配られたような気がしないでもないですが、ちゃんと読んだのはこれが初めて。
江戸〜明治の開国期の問題意識が、今の時代の問題意識に非常に近いことに驚きます。身を立てるために努力して
実学を身に着けるべきという切羽詰った実情は、逆に言えば人も国家も、学を身に着けることで世界に伍することが出来るという希望でもあるように見えました。
問題は、だんだんと歳をとり頭が硬直化していく自分に学を実につけることを期待するのか、それともどこかでスタンスを切り替え自分よりも次世代への投資に集中するのか。
希望の持ち方を考えさせられた一冊でした。