[]「寝首をかく」意気込み (日経ビジネス「今、本当に強い会社」)

hyoshi




今週の日経ビジネスの特集、「強い会社」というか、「時流に乗っている会社」の特集なんじゃないかと思いました。



世の中の大きな流れとして、?新興国、?資源、?環境、の変化があって、その変化の時流にうまく乗っている企業の特集という感じ。



世の中の大きな流れの中には、うえの3つ以外にも、?コミュニティ、とか?教育、とかあって、本当はこのあたりの時流に乗っている会社も事例として出さないと片手落ちな気がします。



事例としてでている企業はおなじみのところが多く、内容も良く知られている話が多かったのですが、JSRの小柴社長のインタビュー記事でちょっと考えさせられました。



すなわち、「時流に乗る」方法にも色々あって、その一つに、競合の「寝首をかく」スピード感と意識で事業を展開するっていうのがありそうだ、ということ。JSRという会社はもともと合成ゴムメーカーだったそうですが、時流を見て対象とする市場を変えているところに面白みがあります。しかも、どの市場もグローバルで2,000億円とか3,000億円規模しかないニッチ市場。



そもそもの対象市場が小さいので、会社を支えるためにはここで大きくシェアをとらなければなりません。いかに素早く参入してNo.1のポジションを築くのかを考え、さっさと稼いで、次の市場の変化があればさっさと手を引く、というスピード感が重要とのこと。



これ、商売のやり方が「忍者」みたい。競合が寝ているうちに忍び込み、一撃で止めを刺し、見つからないうちに退散。



畑を耕し、毎年同じように作物を作る農業のようなビジネスのやり方もあれば、こういう忍者的なビジネスのやり方もありますね。



大きな時流をつかんで上りエスカレーターに乗ることは重要だと思うんですが、その時流への乗り方のパターンもちょっと考えないと。