[]パウル・クレー展「おわらないアトリエ」

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カンディンスキーと並んで、僕はこの人大好き。



東京都現代美術館で開催中の「パウル・クレー展」は、どうして自分がこの時代のこの人たちの作風が良いと思うのかを考え直す契機になりました。



おそらく、純粋な実験なんだと思うんですね。人間の認知ってどうなっていて、リアリティの表現を突き詰めていくと、2次元には何がどう描かれているべきなのか、に関する。言語学とか音楽とか、異なる領域の考え方を参考にしつつ、分解できない自然の対象を2次元に落としていく作業。



だから、きっと、彼らが書く点と線と色は、絵画であって言語なんだと思います。



キャンバスに描かれている言葉を翻訳し解釈し理解して感じる、という対話が、おそらく僕がこの二人が好きだと思う理由なんだということを再確認した企画展でした。