[]会社の買収価格の本気算出にマルチプルを使わない理由は? (「会社の値段」森生明)

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会社の買収金額を算出する時に、「マルチプルじゃなくてちゃんとキャッシュフローから計算してね」とどうして言われるのか、その理由が腹落ちしました。



これ、すごく良い本。



新書なのであまり細かい数式や計算方法は書かず、むしろ、M&Aの考え方、企業価値の概念を平易な言葉で説明しています。



なるほど、そういうことだったんだ、という発見が僕は少なくとも3つほどありましたが、その中で一番大きかったのが、冒頭に書いた「会社の買収金額を算出する際にはマルチプルではなくてキャッシュフローから計算すべき」理由。



答えは、「キャッシュフローから計算しないと、「自分が経営したらこの事業でどれくらいのキャッシュを稼ぎ出す自信があるか」という意思入れができないから」なんですが、M&Aっていうのは経営の自信比べ競争なんだ、という考え方が理解できたのが大きいですね。



考え方がわかってツールを使うのと、ツールをただ使って数字をはじくのとでは大違いです。 今回、考え方を理解したおかげで、自信を持ってツールをまわすことができるようになりました。



これは良書。