[]久しぶりに読んだが面白い素材「社長失格」

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8年ぶりくらいに読み直しました。



改めて読んで面白いですね。学びが非常に多い。



会社が潰れた直接の原因は資金繰りで、資金繰りが悪化した理由は間接金融への依存度が高かったこと。スピードが重要な成功要素となるネットの世界で、銀行が新興企業への貸し付けを増やそうとしていた時代背景が重なってしまったのが原因というのが、板倉さんご本人の考察です。



この本からの一番大きな学びはベンチャーの資本政策の重要性で、それは本当に重要な話。



と同時に、組織運営、特に共に働く仲間のモチベーションをどの様に担保し、同じ方向性を向くようにするのか、直接の殺生権を持つ顧客とどの様に付き合うのか、という非常に生々しい経営内容を追体験することが出来ます。



90年代後半にデータベースマーケティングで勝負をかけたネット広告の世界は、今ではソーシャルを中止とした別の方向に進みつつあるように思いますが、足の早い業界でのビジネスのケーススタディーとしていま読んでもとても面白い素材だと思います。



もし未読であれば是非読んでみることをお勧めします。