[]驚異的な名著。絶対に読むべき(アルビン・トフラー「第三の波」)

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ブックオフで100円で投売りされていたので買って読んだのですが、この本には驚かされました。



アルビン・トフラーの「第三の波」というキーワード自体は非常に有名で、例えば本の中で概念として出されている「プロシューマー」も、結構多くの人が聞いたことはあると思います。



ただ、この本の中身を実際に知っている人はそれほど多く無いと思います。何せ分厚い本で読みにくいし、廃刊になっているみたいだし。



しかし、これ、すごい本です。今、日本、、、というか先進国で起こっていることがほとんどそのまま30年前に予見されています。そして、この先、我々の社会がどうなりそうか、極めてシンプルに、リアリティを持って記述されています。



と言っても、別にこの本は予言の書ではなくて、シンプルなロジックで導き出した洞察を積み上げた本にすぎません。産業と社会の構造を、世界の社会情勢の流れと照らし合わせて、未来に向かって引き伸ばすときっとこういう社会になるよね、という議論。



僕はこの本を読んで、下のような問いの答えがわかりました。



(変わる世界について)

・先進国が抱える根源的な問題はなんなのか?

・先進国は今後どのように変わり得るのか?

・その中で日本の将来社会はどのようなものでありそうなのか?

・その時、社会で家族はどのような姿をしており、その役割とはなんなのか?



(教育について)

・自分が受けてきた教育とはなんだったのか?

・なぜそのような教育がなされてきたのか?

・その教育にはどのような効用があったのか?

・これからの教育はどうなりそうなのか?



(仕事について)

・戦後、常識だと思われてきた仕事のスタイルは本当に常識なのか?

・それはどのように変わりえるのか?

・その変化の過程でどのような問題が起こりえるのか?

・ラッダイト運動とはなんだったのか?



自分が生きている社会と時代に何らかの疑問があり、将来を考える上での指針を探しているのであれば、週末にちょっと時間を作って読んでみることをお勧めします。



名著。