[]社会にとってプラスかマイナスか?(日経エレクトロニクス「太陽電池サバイバル」)

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久しぶりに、まじまじと読んでしまった日経エレクトロニクスの特集



エネルギー政策は福島の後のホットトピック。将来の社会をどのように作っていくべきなのか?というものすごく大きな論点の中心なので、喧々諤々の議論があちらこちらで巻き起こっています。(個人的にも、この話を友人とすると、大体つかみ合いの喧嘩になりかねないくらいヒートアップ)



といって議論をしている背後で、実は太陽電池産業が大変なことになっている、というお話。半導体、液晶、といつか来た道なんですが、価格の下落が止まらない。この間、液晶パネルの話をしていて、「今や1インチ1,000円ですよ」と聞いてびっくり仰天したんですが、太陽電池も似たような状況に。



しかし、これって社会にとってはプラスなのかマイナスなのか。



再生可能エネルギーが安価に出来るようになるのはプラスなんでしょうが、かといって一つの産業がまるで儲からないというのはやはり不健全。



現状のシリコン系太陽電池のエネルギー変換効率の理論的な限界値は28%くらいなんだそうで、現状の変換効率との差が完全コモディティ化までの余命があまりにも短い。量子ドットのようなものが出てくると理論的には変換効率が75%くらいまで上がるそうですが、実現化までの時間は10年程度とのこと。



とすると、太陽電池はやっぱり「いつか来た道」で、液晶と同じ道をたどるのか、と思ってしまいます。SEDとか有ったけど、、、、、という。