[]生殖技術で生まれる側の論理(夏樹静子「茉莉子」)

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これ、近所の割烹のお姉さん(おばちゃん?)に勧められて読んだ本。



何で夏樹静子の話になったんだったか。。。日本酒飲んでべろべろになっていたんで、もはやまったく覚えてませんが。



大学生の芸妓の茉莉子が、自分の出生の秘密を追って行きます。その中で、過去と現在のストーリーが交錯し、生殖技術を使った出産に対する様々な人が思いが書かれてきます。



どうしても子供が欲しい、という生む側の思いや、その倫理性に対する社会の考えは様々なところで書かれます。その一方、いわゆる「試験管ベイビー」として生まれた側にフォーカスが当てられることはまれ。そういう意味で面白い小説なんだと思います。