[]創造力のある個人への福音書(クリス・アンダーソン「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる 」)

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この本は面白いですね。



・製造業を始めるのに巨大な資本力が必要無くなった



というのがまず大事なメッセージ。



かつては商品アイデアを思いついたら、工場を建て従業員を雇う必要があったが、今では、コンピューター上で設計したものを、3Dプリンターやレーザーカッターで試作し、生産は委託すれば事業になってしまう、という話。



また、クラウドファンディングを利用することで、売り先と開発・生産コストを同時に見つけることが出来るようになったので、まったく資本力のない個人であっても製造業者として起業するハードルが下がっているということも指摘されています。



モノづくりはオープンソースのソフトウェアのように、コミュニティに開かれて開発されるようになり、既製品に飽き足らないカスタム品のロングテール製造業がビジネスとして成り立つ。この流れの中で、先進国でモノづくりが復権する可能性を著者は指摘しています。



日本の製造業もアメリカ同様非常に厳しい立場にありますが、ここで指摘されているような流れに乗って、大企業を飛び出し、新しいタイプの製造業者として自立する人が増えそうです。



モノづくりのスキルが有り、創造力に優れた個人にとってはチャンスの多い世の中になりそうです。