非営利組織のブランド構築 (2006)
すいません、完全に手前味噌ですが、こういう本を書きましたので、興味があればチェックしてみてください。
「非営利組織のブランド構築 −メタフォリカル・ブランディングの展開−」
・西田書店(2006-10-31出版)
・山本 真郷・渡辺 寧【著】
・本体価格:\2,200
自分たちのものを自分たちで褒めるのは気恥ずかしいものがあるのですが、この本はこれからの時代の2つの変化を捉えて書いたもので、他に類書がありません。この領域はとても大切な領域なので、今回出版という形でひとつアイデアをまとめましたが、さらに構想を発展させていきたいな、と思っています。
団塊の世代が次々と退職し、それが日本の社会・経済に大きな問題を与えるのでは?というのが2007年問題です。 うちの両親なんかもそうですが、退職した彼らの少なくない数が、会社生活から社会生活へと生活スタイルをシフトしていきます。
非営利活動は、趣味と並んで、彼らが次に取り組む領域として有望なわけで、来年以降は日本の非営利組織も、新しい参加者を迎え、少し変わるんじゃないかな、と思っています。
これが一つ目の変化。
もうひとつの変化はマーケティング領域。とにかくマーケティングが難しい。その中でもブランド論はマーケティングの中心課題で、多くの論者がこれまでいろいろなことを語ってきました。
強いブランドを作る、ということは、もう職人芸的に難しいことです。ブランド、ブランド、と口にはしますが、マーケティング部署の多くの人は、「重要なのはわかるけど、自分には関係ない。ブランドは商品が作るものだから、商品企画に任せる」とか「ブランドって宣伝部の仕事でしょ?」とか思っているんじゃないでしょうか?
マネジメントとマーケティングのセンスのあるスーパークリエーターがトップを張っているようなラッキーな組織は置いておいて、大半の企業のマネジメント・マーケティング担当者には、クリエイティブセンスが欠落しています。
にも関わらず、時代はますます強いブランドを求めている。
このギャップを埋めなくてはならない。これが二つ目の時代の変化。
その時に、ブランドというものを50%工学的に、50%文学的(芸術的に)に捉えるフレームワークが必要になるわけですが、それが、今回僕らが提唱している「メタフォリカル・ブランディング」というスキームなわけです。いろいろな人が、ちらり、ちらり、と言及してきた「ブランドとメタファーの関係」を結構深堀した本です。「非営利組織の」とタイトルをつけていますが、普通の営利企業のマーケティング担当者が読んでも、違和感無いと思います。
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色々な書店が取り扱いを始めてくれていますが、大きな所では下記があります。
・紀伊国屋書店
・ジュンク堂
・丸善
・セブン&アイ
・ヤフーブックス
・Amazon